マフラー&ストールの素材の話(当社の場合)
カシミア
みなさんよくご存じの高級素材です。カシミアヤギから少量しか取れない貴重な毛です。
私どものマフラー&ストールには基本的にウール100%もしくはカシミア10%混率の糸を使うようにしています。
それは使う人に商品の気持ち良さを感じていただきたいためです。
今シーズンの販売用のストールを作る準備が始まったと前号で話しましたが、ようやく経糸の準備(整経といいます)が終わり織機に搭載されました。この経糸にもカシミア10%混のウール単糸を使用し、軽くて軟らかくて気持ち良いストールになるようにしています。
シルク
ご存じのように高級素材の絹です。
山梨産地は、先染め産地です。先染め(サキゾメ)とは、生糸を専用石鹸で温水中で練り、膠成分である硬いセリシンを落として、染色した糸を織った生地を意味します。この対立概念は後染め(アトゾメ)です。生糸をそのまま織って生地にしてから石鹸をいれた温水中で精練し、セリシンを落としてから生地染めをした生地の事です。
ネクタイなどではフィラメント糸の状態のシルクを使いますが、弊社でストール用に使う糸は絹紡糸です。絹紡糸は絹糸の繊維を細かく切って綿(ワタ)状にしたものを糸として紡いたものです。
シルク・カシミア
上記2素材を綿(ワタ)の状態で混ぜた糸があります。番手が2/150(150毛番双糸)という細い糸を弊社では使っています。
この糸をうと本当に軽くて気持ち良い商品ができます。ぜひ一度お使いください。
今日はこれにて!